陶片窟の引き出し

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2007年 05月 04日

島の海岸 その2

(倉橋・鹿老渡)
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                        倉橋・鹿老渡(かろうと)

 倉橋島は現在では橋で本土と繋がっており、私は呉駅から出るバスに乗って出かけます。倉橋は陶片のありそうな良い干潟だらけの素晴らしい土地ですが、車を運転しない私にとっては、一番奥の鹿老渡までのバスの便が少ないため、幾つもの干潟をハシゴすることができないのが残念です。

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                            鹿老渡の陶片
 17世紀の唐津、18~19世紀の江戸モノ、明治~昭和戦前の手描き、型紙摺り、銅版転写の器など              
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                   鹿老渡で拾った砂目跡のある陶片の裏側
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                      陶製人形、完品です!ヽ(^。^)ノ

 鹿老渡は倉橋島の先端部で、橋でその先の小島、鹿島と繋がっています。ここは江戸時代、風待ち潮待ちの港として栄えた場所で、そのためか広島では今のところ宮島と鞆でしか出ていない、砂目跡のある古い唐津の破片を拾っています。陶片もそこそこありましたが、去年訪れた時は波打ち際に妙に砂が多く、せっかくの陶片が埋まったような状態になっていました。今年の状態が気になるところです。

(倉橋・桂ヶ浜)
桂ヶ浜とその陶片(江戸モノ、明治~昭和戦前の手描き、型紙摺り、銅版転写の器、戸車など)
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 倉橋の桂ヶ浜は、万葉集にも出てくる美しい海岸で、夏は海水浴場です。日本の渚100選にも選ばれています。 海岸の端にある「長門の造船資料館」は遣唐使船の復元もあり、同じ場所にある歴史民俗資料館とともに、沈子など漁の道具の展示も多く、小さくても一度は見る価値のある場所です。呉駅から1時間半近くかかる鹿老渡はトイレが無く、私は直接行かず、ここでいったん降りて公民館のトイレを利用します。広島の海岸の中では自然系の漂着物も多く、ビーチコーミングに向いた場所です。古い陶片もそこそこ拾えます。


(大崎下島、御手洗、大長)
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                     大崎下島・大長(おおちょう)の陶片
(幕末の瀬戸美濃系の蓋、明治~昭和戦前の手描き、型紙摺り、銅版転写の器、戦時中の統制番号皿)

 大崎下島にも、江戸時代に風待ち潮待ちの港として栄えた御手洗地区があり、当時の町並みも残っていますが、かつての海岸線は埋め立てられていました。住んでいる方の話では、埋立前は不燃物の捨て場のような場所もあり、そこでは貝を掘るのに邪魔になるほど陶片があったそうで残念です。僅かに、かつて小さな河口だったらしい痕跡のある場所から幕末の陶片を拾っています。
 今では御手洗よりも、同じ大崎下島の大長港周辺の方が陶片は拾えるようです。港近くの、川のように細く入りこんだ海岸の両側には家が密集していますが、その下に陶片だらけの狭い干潟が続いていました。あまり古いものはありませんでしたが、保存状態は悪くなくて、少しですが、幕末モノや近代の印判、戦時中の統制番号入りも拾いました。
 
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by hikidasi1 | 2007-05-04 09:21 | 陶片窟現地ツアー


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