陶片窟の引き出し

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2007年 05月 08日

京焼風陶器 その1

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 明るい肌色の生地に、鋭い削り方の高台。典型的な京焼風陶器です。これによく似た、生地が灰色のタイプも含め、宮島からはたくさん拾っていますが、これらの陶片が縁までついて出てきたことはまだないのです。同じ肥前系の陶器質の碗や皿でも、銅緑釉や白い釉の掛かった小皿や、刷毛目タイプの碗などは、縁と高台が両方残ったものがかなり出ていることを思うと不思議です。やや脆いのでしょうか。
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 底の部分が出ているなら、当然縁もあるはずです。ときどき見かけるこのタイプの縁、生地の感じもそっくりですから、これがたぶん京焼風陶器の縁だろうと思っています。

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 これは京焼風陶器っぽい碗です。海岸から縁と高台の両方が残ったものが出ず、本に載っている京焼風陶器はみんな、宮島で出たものより豪華なタイプが多いため、たくさん拾いながら、未だに完品の状態を私は知らないのです。しかも、この京焼風、碗と皿で高台の形の差があまりないようで、出てきた底の部分を見て、これは皿なのか碗なのか迷うことがあります。この写真の碗にしても、保存状態が京焼風タイプにしては良い方なので碗とわかったのですが、高台周囲だけ小さく割れて出てきたら、案外悩むかもしれないのです。今のところ器のカーブがきつければ碗だろうと判断しています。
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by hikidasi1 | 2007-05-08 07:14


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