陶片窟の引き出し

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2007年 06月 16日

金彩の施された陶片

金彩の施された陶片

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                       江戸時代(19世紀、宮島)
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                              裏側

 海岸から出てくる江戸陶片の大部分は素朴な雑器で、模様も簡単な染付のみのものが多いのですが、この陶片は縁の近くに微かに金彩を施した跡が残っています。小さい破片にもかかわらず、その中に青海波(せいがいは・・・鱗のような模様)、雷文(らいもん・・・ラーメン丼の縁にある模様)などがびっしり描かれ、呉須の色も濃淡の変化をつけてあります。筆の跡そのものはぐにゃぐにゃしていて、17世紀の高級品のような切れはありませんが、それでも元はどんなにか華やかな器だったことでしょう。厳島神社への参拝客で賑わった宮島の豊かさを今に伝えてくれる華麗な陶片です。
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by hikidasi1 | 2007-06-16 15:13


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