2007年 06月 10日
これらは長い間、干潟で暮らすうちに、表面の釉がほとんど剥げてしまいました。水中や地中に何十年もあるとなるそうで、家に昔から伝わったものだと、長い年月がたっても、こうまで風化しないそうです。お皿の方の、濃く残っているのは梅の木で、下の方に微かに残っているダミの部分は雪輪文かもしれません。見込みの五弁花は、中央にあるはずが少しずれています。これも素朴なお皿のご愛嬌といったところでしょう。茶碗の方は、たぶんもとから雑な絵で、ぼーっとした薄いダミが入っていたのでしょうけど、釉が剥げて、なお一層素朴になりました。保存状態の良いものはもちろんうれしいですけど、こんなふうに陶片の魂が海の神様のもとへ帰ろうとしているものも良いものです。これぞ海岸陶片ですから。
by hikidasi1
| 2007-06-10 22:43
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