2007年 07月 12日
戦後、民間貿易が再開された年、昭和22年(1947)から、昭和27年(1952)のサンフランシスコ講和条約発効までの5年間、日本からの輸出品には「MADE IN OCCUPIED JAPAN」と記されていました。占領下とは言っても、敗戦後すぐではないのですね。このあたり、私は最近まで、つい大雑把に覚えてしまっていましたが、1945年の敗戦がどんな状態からの再出発だったか、こんなことからもわかります。戦時中も、占領下も、一年一年状況が違うことを、小さな陶片が語っていることがあります。歴史は本の中で出会うと、小さな部分は何百年という膨大な時間の中に埋没してしまいやすいですが、こうやって陶片として出会うと、細部が妙に鮮やかなんです。陶片が生きているからだと思います。輸出用だったせいか、MADE IN OCCUPIED JAPAN の文字入りは今まで2つしか拾っていません。どちらも底の部分だけなのが残念です。 アンティーク雑貨も扱っている店に、MADE IN OCCUPIED JAPAN製の陶製人形や陶製調味料入れがたくさん売っていたことがありました。1000円だったこの調味料入れを、ケチ臭く迷った末に買ったのですが、今思えば陶製人形の方も買っておけば良かったです。高いものでも3000円くらいだったのに。「ダダで拾ってくる」という感覚が体に染み付いているので、骨董市などではまったく肝が切れず、後で後悔することが時々あります。(ーー;)
by hikidasi1
| 2007-07-12 22:31
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